【危険度】
●ダッカ管区及びチッタゴン(チョットグラム)丘陵地帯(カグラチャリ県,ランガマティ県,バンドルボン県)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●上記を除くバングラデシュ全土
レベル1:十分注意してください(引き下げ)

【ポイント】
●ダッカ管区及びチッタゴン(チョットグラム)丘陵地帯以外のバングラデシュ全土では,治安当局による取締り強化もあり,2016年7月ダッカ襲撃テロ事件以降,外国人を標的としたテロ事件は発生していません。また,2018年12月末の総選挙は,これまでの総選挙と比べて,大規模な混乱もなく平穏裏に行われました。ついては,これら地域について,レベル2からレベル1に引き下げます。ただし,一般犯罪への警戒,政権与党や政府に対する抗議活動等が断続的に発生していることから,渡航・滞在には十分注意してください。
●ダッカ管区は,上記のようにダッカ襲撃テロ事件以降の治安当局による取締り強化もあり,治安情勢は改善傾向にあります。特に,在バングラデシュ日本国大使館や各国大使館等が所在するダッカ管区ダッカ市バリダラ地区では,同期間,テロ事件等は発生しておらず,これまで治安が維持されています。一方でそれ以外の地区については,2017年には,ダッカ国際空港及びその近辺で自爆テロが発生したほか,2019年には,小規模ながら治安当局を標的とした爆弾テロ事件が複数回,ダッカ管区ダッカ市マリバーグ地区,ダンモンディ地区及びグリスタン地区において発生しており,依然としてテロの脅威は完全には排除されません。また,治安当局による掃討作戦も引き続き実施されています。ついては,引き続き一定程度の警戒は必要であり,1(2)テロ情勢の項目も参照し,同管区への不要不急の渡航は止めてください。
●チッタゴン(チョットグラム)丘陵地帯では,仏教系少数民族が多数居住しており,根強い民族間対立があるなか,治安情勢は不安定な状況です。また,隣国ミャンマーから70万人もの避難民が流入しており,イスラム過激派がこの状況を利用する意図を有しており,依然としてテロの脅威は完全には排除されないため,引き続き警戒が必要であり,同地帯への不要不急の渡航は止めてください。


1 概況
(1)政治情勢
バングラデシュでは,2018年12月30日に第11回総選挙が行われました。前回2014年1月に行われた選挙では,選挙前からハルタル(※)やそれに伴う抗議活動が全国各地で実施され,選挙運動参加者の一部と治安部隊との衝突が発生し,爆弾事件や公共交通機関への放火などに発展し多数の死傷者を伴う事態となりました。今次選挙では敗北した政党などによる抗議活動もほとんど見られず,全般的に平穏裏に行われました。ただし,バングラデシュにおいては選挙時以外にも政権与党や政府に対する抗議活動等が断続的に発生していることから,政党事務所やダッカ大学周辺など,これまでに選挙運動や大規模集会が行われた場所等には極力近づかないようにしてください。また,外国人が多数居住する地域においても上記のような事態が発生したこともあるので,そのような地域においても十分注意が必要です。

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